円満寺

法道仙人が開基といわれている高野山真言宗のお寺です。
室町時代の大火で消失しましたが、慶長14年(1609年)、明覚上人によって中興されました。明覚上人は仏様の夢のお告げを受けて、円満寺の建て直しを行ったとされています。その頃、物の怪に苦しめられていた姫路城主、池田輝政公のもとに出向き、祈祷を行った明覚上人。数日後、物の怪はあらわれなくなり、輝政公は大変感謝し、円満寺にたくさんのお礼を供えたそうです。
また、円満寺には1本のイチョウの木があります。この木は「乳の木」と呼ばれ、母乳不足の婦人たちが祈願すると必ず乳を授かったと言われています。見るからに霊木という雰囲気が漂っています。なお、本堂には、薬師三尊が安置されています。