荒田神社(播磨二宮)

式内社で、少彦名命(すくなひとなのみこと)、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、素盞鳴命(すさのおのみこと)の三神を祀っています。
神社に残る言い伝えでは、天平勝宝元年(749年)5月7日に少彦名命が村内の福原字神立にご降臨になり、その夜、村に大雨が降りました。
そこで、村人達は雨が上がるのを祈ったところ、願いがかなったためこれに感謝して村内字野尻に小社を建てて、荒田神社と称したと伝えられています。
また、『播磨国風土記』に登場する天目一箇命(あめのまひとつのみこと)、道主日女命(みちぬしひめのみこと)を祀った社が当社であるともいわれています。
また、平安時代には坂上田村麻呂の崇敬を受けたと伝えられているのをはじめ、播磨国二宮として、多くの崇敬を集めてきました。
営造物には桧皮葺流造の本殿と、桧皮葺切妻造幣殿、桧皮葺入母屋造の拝殿があり、宝物として剣・古刀・宝鏡などを伝えています。